使える英会話

【図解】英語の時制をイメージでわかりやすく解説!

日本語で話しているときは、時間にまつわる表現は、
考えなくても正確に表現できます。

では、なぜ英語になると、
時間の表現で悩むことが多いのでしょうか?

答えは、英語と日本語では、時間表現のルールが違うからです。
さらに、このルールでの、時間と状態のイメージができていないから、
使えないんです。

英語での時間表現をマスターするステップは2つです。

  • 時間表現のルールを、理解すること
  • 各ルールをイメージしながら、トレーニングを繰り返す

幸いなことに、英語における時間表現の方法は、
体系的にはっきりと分類されています。

時間を正しく表現できると、英語が論理的に聞こえます。
逆に、間違っていると、混乱を招き、誤解が生じます。

時間表現をマスターして、ワンランク上の英語を目指しましょう。
英語において、時間表現のルールは下表にある12種類です。

時間表現のルールは12種類

英語において、時間表現のルールは下表の12種類だけです。

➁過去 ➀現在 ➂未来
➄過去+進行 ➃現在+進行 ➅未来+進行
➇過去+完了 ➆現在+完了 ➈未来+完了
⑪過去+完了+進行 ➉現在+完了+進行 ⑫未来+完了+進行

あなたは、いつも現在(Present)にいます。

時間は、現在から見て、
過去(Past)と未来(Future)があるだけです。

この3つの時間に対して、「継続」「完了」「継続している状態で完了」
の3つ状態が加わるので、時間表現は全部で12種類となります。

➀ 現在

過去でも未来でもないことを表現します。
その事象の、現時点での状態。

I am an artist.
私は、芸術家です。

He plays tennis very well.
彼は、テニスがとても上手です。

The capital of Japan is Tokyo.
日本の首都は、東京です。

I wake up at 5 AM every morning.
私は、毎朝5時に起床します。

➁ 過去

現在から切り離された、過去に起こった事を表す

She went to Disneyland yesterday.
彼女は、昨日ディズニーランドに行きました。

Humans first landed on the Moon on July 20, 1969.
人類は1969年7月20日に始めて月に着陸した。

➂ 未来

She will move to Hokkaido next month.
彼女は、来月北海道へ引っ越します。
I am going to play golf this weekend.
僕は、今週末ゴルフをします。

I will become a doctor in the future.
僕は、将来医者になっているいるだろう。

➃ 現在+進行

今、継続的に発生している状態を表します。

I am watching a movie at home.
僕は、家でテレビを見ています。

He is having lunch with his customer.
彼は、お客様とランチをとっています。

I am staying at the Holiday Inn during this week.
今週は、ホリデーインに滞在しています。

➄ 過去+進行

過去のある期間に、継続的に発生している状態を表します。

The boy was playing with his friend at the park yesterday.
その男の子は、昨日公園で友達と遊んでいました。

I was working at the office when she reached home.
彼女が自宅に着いたとき、僕はオフィスで働いていました。

It was raining the whole night yesterday.
昨夜、ひと晩中雨が降っていた。

➅ 未来+進行

未来のある期間に、継続的に発生している状態を表します。

My son will be sleeping at 10 PM tonight.
息子は、今夜10時PMは寝ていることでしょう。

I will be having a business meeting tomorrow afternoon.
私は、明日の午後はビジネスミーティングをしています。

We will soon be arriving at Osaka station.
もうすぐ大阪駅に到着します。

➆ 現在+完了

これまでは、ある時間枠単体に関する表現でした。
ここからは、他の時間枠と関連した表現になります。

過去のある時点から継続してきたことが、現時点で完了している状態。

She has been a high school teacher since 2016.
彼女は、2016年から高校の教師だ。

He has completed his homework.
彼は、宿題を終えた。

I have been to London.
ロンドンに行ったことがあります。

ロンドンに行ったは、過去形になると思うピョン
ぴょん子

サロッシ
ロンドンに行ったことがあるっていう経験のことを言ってるんだよ。経験は、自分の中ではずっと完了した状態のままだから、完了形になるんだ。

➇ 過去+完了


現在からみて、過去の1つの時点と、それより以前から継続していたことが完了したことを組み合わせた表現。

〇 When she met the boy yesterday, he had finished his running exercise.
彼女が男の子に会った時、彼はランニングの練習を終えていた。

・彼女が男の子に会った時点で、彼はもう走っていません。
・二つの事象(metとfinished)は、現在とは切り離された時間に起きたことです。

「終えていた」のところは、”has finished”になるんじゃないケロ? 
けろ助
サロッシ
1つの文章に、動詞が二つ以上ある場合は、時制の一致というルールで、主文の時制と同じになるんだよ。だから、”have”は過去形の”had”になるのさ。

この表現は、感覚的に使えるまでには、十分なトレーニングが必要です。
間違えると、相手を混乱させてしまうので、自信がない間は、
次のように文章を分けると、シンプルに伝わります。

She met the boy yesterday.
The boy finished his running exercise at that time.

➈ 未来+完了


現在からみて、未来の1つの時点と、それ以前から継続していたことが完了することを組み合わせた表現。

He will have arrived in Berlin by tomorrow morning.
明日の朝までに、彼はベルリンに到着しているだろう。

・完了する事象は、現在すでに開始されている場合と、未来のある時点から
開始される場合の両方あります。
・未来の、特定の時点で完了していること(という予測)がポイントです。

➉ 現在+完了+進行

過去から始まった事象が、現在も継続している状態。

I have been involving this project since last year.
昨年からこのプロジェクトに係わっています。

He has been staying at my home for 3 months.
彼は、3ヶ月間私の家に滞在しています。

・過去に始まった事象が、現在も続いている。
・現時点では事象自体は終了していない。

⑪ 過去+完了+進行

過去のある時点において、ある事象が継続している状態

When she talked to him over the phone, he had been travelling overseas for 3 weeks.
彼女が、彼に電話で話をした時、彼は3週間海外を旅行していた。

・現在とは切り離された、過去の話。
・時制の一致大原則で、”talked”の過去形に連動して、過去形のhad beenとなる。
・旅行していたという事象は、彼女が話をいた時点では、終了していない。

⑫ 未来+完了+進行


未来のある時点において、その前から継続している事象が、持続している状態
She will have been playing as one of the top 5 actresses 10 years later.
彼女は、10年後もトップ5女優の一人として演技を続けているだろう。

I will have been studying English for 10 years by the time I graduate from university.
大学を卒業するまでには、英語を10年間勉強していることになる。

・進行している事象・状態が、未来のある時点においても継続している(終了していない)

どうして時制の一致で、will graduateにならないだピョン?
ぴょん子

サロッシ
主文が未来形だと 、時制の一致は、適用されないんだよ。ちなみに、willは助動詞で現在系だよ。

まとめ

毎日の生活の中で、耳にするニュースや、
自分で話している会話の中には、
必ず「時間」がかかわっています。

僕たちは、日本語で話しているときは、
時間のことは意識しなくても、
正確に表現し、瞬時に理解もできますね。

英語になると、時間の表現で、悩むことが多いのは
ルールが違うからです。

時間表現のルールは次の12種類のみです。

日本語の場合は、時間表現はあいまいで、例外も多いです。
英語はその点、12種類を覚えれば、一部の例外を除いて、
ほとんどカバーすることができます。

ルールをしっかりイメージできたら、今度はどんどん使って練習しましょう。

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